おかげ様で 銀座ACギャラリー での個展は先週の土曜日に無事会期を終了しました。
1週間があっという間に過ぎて行き、ブログの更新もままならず…
というわけで開催中の様子を改めて振り返りつつ今回出品しました新作をご紹介したいと思います。
最初の写真↑は正面の壁にレイアウトしたシルバーの大きなブローチの連作です。形の内部に閉じ込められた力が殻を破って外へ解放されるイメージの作品です。
皆様に立ち止まってゆっくりご覧頂くことができました。
その手前には、ピンブローチのシリーズ。ころっとした形と小さめのサイズ、裏もカッチリ作っています。明るいブルーのハート型バージョンが初日にお嫁入りしました。。。
こちらはカラーバージョンのペンダントのシリーズより。奥の壁に4色展開で飾りました。
今回初めて試みたカラーコーティングですが、形によってしっくり来る色と来ない色があることや、色には強弱があること、素材に乗りやすい色とそうでない色があること、スプレー缶をシェイクし過ぎると腱鞘炎になること(?)…etc. 学びが沢山ありました。
会期中は今後の課題となるような有意義なご意見も頂き、やってみて良かったと強く感じました。
ご紹介したい作品は他にも沢山あるのですが、あまり長くなってしまっても…ということであと一つ。
こちらはメッキのブローチです。奥の青っぽい黒の色は、銀メッキの表面を硫化させたら真っ青になり、更に古美液をかけて落ち着かせた色です。不思議な色味で、見る角度によって玉虫色のようにも見えて…金属ってやはり奥が深い。。。と思いました。
今回の個展はギリギリまで作業が終わらず焦りましたが、全体を通して納得の行くまで手をかけることができて、制作期間も展示期間も充実していて、楽しかったです。
日常では浮かび上がっては消えて行く思いや形が、展示という機会を通してくっきりと現れて共有して頂くことができること。そしてそこからまた次へ向かって歩き出すことができること。
そのような場を頂けましたことを心より有り難く幸せに感じています。